ゲームブック 温故屋

水本シズオと申します。「ゲームブック」の話題が中心のブログです。

2011-01-01から1年間の記事一覧

『レス・フロムファー』(ヤスオモリ)その1

文学フリマ書評第6回目は、前回の文学フリマで購入したヤスオモリさんの短編集『レス・フロムファー』。「こういう本に出会えるのが文学フリマの魅力だな」と、改めて感じさせてくれた一冊でした。 本書には、小説ともエッセイとも詩ともつかない文章が二十…

『本当はかわいい画図百鬼夜行』(三平×2)

文学フリマ書評第5回目は、三平×2さんの妖怪小説『本当はかわいい画図百鬼夜行』を取り上げてみます。三平×2さんは「金属バット」というサークル名で同人活動をされていて、何作かの妖怪本を出されています。 私は霊感はまったくなくオカルト系の話も苦手…

『年中無給。せまくてすてきな宇宙じゃないか』(八坂まゆ)その2

今回の記事は前回の続きになります。 ★作品の感想 本書は人物の描き方などに不満な点(最後に追記あり)はあったのですが、最終話(第3話)の最後の4ページの描き方が素晴らしく、大好きな一冊となりました。 飼っていた青虫が死んでいるシーンから始まるこ…

『年中無給。せまくてすてきな宇宙じゃないか』(八坂まゆ)その1

文学フリマ書評第4回目は、八坂まゆさんの小説『年中無給。せまくてすてきな宇宙じゃないか』。本作は、3話の短編からなる連作となっています。 なお八坂さんは、「蜂蜜猫」という文芸サークルに所属されています。★作品紹介 「花に祈ると他人の願いを叶える…

ゲームブックの思い出『ドラゴンクエスト』シリーズ

『ドラゴンクエスト』の話題がちまたで盛り上がっているようなので便乗してみます。でもこのブログで扱うのは、ゲームブックの「ドラクエ」です……。もし『ドラクエⅩ』の情報を求めてここにたどりついた方がいらっしゃったら、ごめんなさいっ。 ゲームブック…

『三日月館幻想博物誌』(三日月パンと星降るふくろう)

文学フリマ書評第3回目は、創作サークル「三日月パンと星降るふくろう」制作の『三日月館幻想博物誌』をご紹介します。 緑をベースにした表紙がとても素敵な冊子です。★作品紹介 5名の書き手がそれぞれに幻想動物を創作調査し、それにまつわる物語を綴ってい…

『世界がやさしくあるためのメモ』(笹井宏之・日野やや子)

文学フリマ書評第2回目は、笹井宏之さんと日野やや子さんの短歌集『世界がやさしくあるためのメモ』を取り上げてみます。★作品紹介 本書は同じ英単語をテーマに、おふたりがそれぞれに短歌を詠んでいくという形態をとっています。たとえば、あいさつを意味す…

『一羽の鳥が飛行機から飛び降りる』(わたりさえこ)

文学フリマ書評第1回目は、わたりさえこさんの短編集『一羽の鳥が飛行機から飛び降りる』です。 わたりさんは「ナタリー」というサークル名で文学フリマに参加されています。★作品紹介 「ガールは海の上を飛んできて、人間に捕まりました」。 これは表題作と…

あと2カ月

文学フリマまで2カ月きりました、ぼちぼち書き始めています。いやー、楽しい♪ でも校正(ゲームブックはこれに時間かかる!)考えたら今月中に決着つけたい。間に合うのかなぁ……。 このブログでは今週から、過去の文学フリマで購入したおススメ本のレビュー…

ゲームブックの今(後編)

「ゲームブック」という言葉自体がもう死語に近い昨今ですが、この21世紀にもある程度の売上を誇っているゲームブックがあります。それが『クイーンズブレイド』シリーズ(ホビージャパン・刊)。私がイメージするゲームブックとは少し違うのですが、広義の…

ゲームブックの今(前編)

1980年代後半から1990年代にかけて出版された数多くのゲームブックは、現在、ほぼすべて絶版となっています。アマゾンなどを利用して中古で手に入れることは可能ですが、気軽に買いそろえられる状況ではありません。しかしながら21世紀になり、創土社をはじ…

ゲームブックの思い出『展覧会の絵』(後編)

私のゲームブックに対する興味は中学入学後だんだん薄れていき、その後実家の引っ越しなどもあって、ゲームブックはすべて処分してしまいました。しかし数年前にふと『展覧会の絵』をもう一度読みたくなり、アマゾンを経由して絶版となっていた東京創元社の…

ゲームブックの思い出『展覧会の絵』(前編)

小学校高学年の頃、ゲームブックにどっぷりとはまっていました。当時お小遣いをもらっていた記憶はないのですが、漫画以外の本は自由に買ってもらえていたような気がします。そんなわけで部屋にはたくさんのゲームブックがありました。 その時代に読んでとく…

ゲームブックの時代

今日は「ゲームブック」について書きたいと思います。 ゲームブックとは、要するに「ゲームの要素を含んだ本」のことです。そのまんまですね。くわしくは、この日記の「ゲームブック」の文字をクリックしてみてください。詳しい説明が表示されるはずです。便…

CREA(クレア)という雑誌に

女性誌『CREA』(文藝春秋刊)9月号に、文学フリマのことが少し載っていましたよ。雑誌自体も文学特集で読みごたえがありそうでした。興味ある方はチェックしてみてくださいね。向井理さんが表紙です。

出店者追加募集締め切り、迫ってますよ!

文学フリマの出店者追加募集の締め切り、近づいてますよ〜。 今週の土曜日までですので、出店希望でまだ申し込まれていない方はお急ぎを! 十周年記念大会「第十三回文学フリマ」 日程:2011年11月 3日(木・祝) 会場:東京流通センター 第二展示場E・Fホー…

書評を書く予定です

次回の文学フリマが出店者としての初参加になりますが、今まで客としては何度か文学フリマに足を運んでいます。これまでに購入した本を先ほど数えてみたら60冊以上ありました。気付かないうちに、そんな買ってたんだっ!このブログでは自作ゲームブックの話…

文学フリマから参加通知が届く

こんにちは。水本です。 今週初め、文学フリマ事務局から参加通知が届きました。これで一安心。参加費用の振り込み、忘れないようにしなきゃ。 前回の記事で書き忘れましたが、11月3日の「第13回文学フリマ」では、ファンタジー系のゲームブックを販売する予…

本ブログについて

文学フリマ用に開設しました。 自作小説や書評(過去の文学フリマで購入した本)に関するブログです。 9月より本格的に更新予定です。 よろしくお願い致します。