ゲームブック 温故屋

水本シズオと申します。「ゲームブック」の話題が中心のブログです。

ゲームブックの今(後編)

ゲームブック」という言葉自体がもう死語に近い昨今ですが、この21世紀にもある程度の売上を誇っているゲームブックがあります。それが『クイーンズブレイド』シリーズ(ホビージャパン・刊)。私がイメージするゲームブックとは少し違うのですが、広義の意味でこの本も「ゲームブック」として扱われることが多いようです。詳しい説明は、この日記の「クイーンズブレイド」の文字をクリックしてみてください。やっぱり便利、はてなキーワード! 
 特徴は対戦型である点、そしてキャラクターが露出度の高い過激な衣装をまとった美少女であるという点。このシリーズは海外の『LOST WORLDS』というゲームブックの日本展開版なのですが、キャラクターが美少女という点は日本のオリジナルだそうです。さすが日本と言うべきなんでしょうか(笑)。それぞれ2冊ほど例をあげると、こんな感じ。スケルトンも露出度の高さでは負けてないけどさぁ……。
 しかしながらこうした路線が奏功して固定ファンを獲得し、『クイーンズブレイド』シリーズは小説、漫画、アニメ、そしてPSPのゲームにもなりました。ただ本自体は売れているとはいえ、それはファンアイテムとしての人気であり、ゲームブック本来の目的で購入されている方は少数のような気がします。

 主人公の美少女化ゲームブックといえば、2008年末に発売された『ハウスオブヘル』(ホビージャパン・刊)も外せません。この本はS・ジャクソンの名作『HOUSE OF HELL』の日本語翻訳版ですが、原作とは違い、バスト85cmの日本人女子高生が主人公となっています。揺るぎねェな、ホビージャパン。写真の左は、1986年に『地獄の館』のタイトルで発売された日本語翻訳版、右が2008年に復刊された『ハウスオブヘル』。同じ本がもとになっているとは思えません(笑)。でもどういう形であれ、ゲームブックが世に出されるは嬉しくおぼえます。
ありがとう、ホビージャパン

『地獄の館』は子供の頃持っていたのですが、今はもう手元にないんですよね。
惜しいことしたなぁ。