ゲームブックの時代
今日は「ゲームブック」について書きたいと思います。
ゲームブックとは、要するに「ゲームの要素を含んだ本」のことです。そのまんまですね。くわしくは、この日記の「ゲームブック」の文字をクリックしてみてください。詳しい説明が表示されるはずです。便利だね、はてなキーワード!
ゲームブックは1980年代後半、日本で大きなブームとなりました。1984年12月に翻訳出版された『火吹山の魔法使い』が、ヒットの火付け役になったとされています。しかし1990年代に入ると、ゲームブックは完全に廃れてしまいます。全盛期と言えるのはわずか3年ほどの短い期間でした。
なぜゲームブックは売れなくなったのでしょうか?原因はいろいろ考えられますが、粗製乱造やルールの複雑化による読者離れ、そしてなによりもテレビゲームの存在が大きかったと思います。「スーパーマリオブラザーズ」の発売が1985年9月のこと。翌年には「ドラゴンクエスト」が発売され、1988年には「ドラゴンクエストⅢ」が大ヒット。まさにテレビゲームの進化期間に、ゲームブックはぶつかってしまったわけです。1980年代末には、「ゲームブック」では比較にならないほど迫真感のある仮想冒険が、「テレビゲーム」では体験できるようになっていたんですね。
しかしながら、「ゲームブック」にはテレビゲームにはない魅力があるのもまた事実。そんなわけで、このブログではちょくちょくゲームブックの魅力についても触れていきたいと思っています。