ゲームブック 温故屋

水本シズオと申します。「ゲームブック」の話題が中心のブログです。

ゲームブックの思い出『ドラゴンクエスト』シリーズ

ドラゴンクエスト』の話題がちまたで盛り上がっているようなので便乗してみます。でもこのブログで扱うのは、ゲームブックの「ドラクエ」です……。もし『ドラクエⅩ』の情報を求めてここにたどりついた方がいらっしゃったら、ごめんなさいっ。
 ゲームブックの時代(1980年代後半)には、ファミコンゲームを題材にしたゲームブックも多数発刊されていました。当然子供たちに大人気だった「ドラクエ」シリーズも、何冊もゲームブック化されています。ファミコンを持っていなかった私には、こうしたゲームブックの存在はなんと有り難かったことか!

 さっき久しぶりに、最近手に入れ直した『ドラゴンクエストⅢ(上)勇者旅立つ』(1989年1月初版発行/エニックス)をプレーして見ました。選択肢はそれほど多くなく、小説を読んでいる感覚。仲間たちとの会話文を多めにすることで、子供の読者がゲームの世界を楽しく追体験できる作りになっていました。文章は下記のような、やわらかめの感じです。私のゲームオーバー箇所から抜粋です。

328
 西に向けて出発したぼくたちを、四匹のマーマンが出迎えてくれた。あんまりありがたくないパターン。マーマンってばとっても強そうなんだもん。そういえばポルトガ王も言ってたな。海の魔物は強いらしいぞー……って。
 ここはやっぱり……
 ●戦う……501へ   ●逃げる……389へ

501
 マーマンダインは呪文を唱えた。「マヒャド!!」
そんなのありかよォ――。  DEAD END

 ほんとにそんなのありかよ、だよ。戦闘描写もなしかよ、理不尽すぎんだろ(笑)
 ちなみに本の奥付を見ると、「1994年7月1日 第29刷発行」となっていました。う〜ん、本当に売れてたんだなぁ、ゲームブック……。