ゲームブック 温故屋

水本シズオと申します。「ゲームブック」の話題が中心のブログです。

『インディ・ジョーンズ 恐怖島の呪い』

本日の懐かしのゲームブックは、近代映画社のゲームブックから、『インディ・ジョーンズ 恐怖島の呪い』です。
最近、図書館で見つけました。
判型は、新書サイズ。

タイトルを見てもわかる通り、本作は考古学者インディ・ジョーンズが大冒険を繰り広げる同名映画シリーズを元にしていますが、ストーリーはオリジナル。主人公はインディ・ジョーンズのいとこにあたる少年です。

〔あらすじ〕
夏休みが来て、友達はキャンプや家族旅行に出かけた。君はいとこの考古学者インディ・ジョーンズと一緒に、はるばる南海のさんご礁へと、胸はずむ冒険の旅へと出かけるのだ。行先は「恐怖島」と呼ばれる謎の島。目的は黒檀を彫ってつくられた貴重な置物を探すことだ。だが、島は呪いをかけられていて、訪れた者は生きては帰れぬという言い伝えがある。君たちを待ち構えている運命は?

目的は、マレクラ島(通称:恐怖島)の遺跡から出た「黒檀の鳩の彫像」を、粗暴なライバルたちに先んじてゲットするというもの。大切な墓所を荒らされる島の原住民にはいい迷惑でしょうが、時代は1933年のアメリカ、深く考え込まずに勇んで島へ出発しましょう。
といっても本書はページ数118、パラグラフ数100程度の短めの作品。島にたどりついたと思ったら、数回選択肢を選ぶだけでエンディングとなります。そのため1プレイがすぐ終わるので、ゲームブックファンにはやや物足りないかなという印象。
ただ、筆記具やサイコロを使用せず、サクサク読み進められるので、ゲームブックに慣れていない人にはとっつきやすい一冊かもしれません。エンディング(ほぼバットエンドですが)が多く、それぞれに工夫が見られるのもGood!


★参考情報
インディ・ジョーンズ 恐怖島の呪い』(近代映画社)
著/R.L. スタイン
訳/大久保 賢一
初版発行/1986年8月
アマゾンの中古最低価格/取扱いなし(2015年4月2日現在)