ゲームブック 温故屋

水本シズオと申します。「ゲームブック」の話題が中心のブログです。

『都会のトム&ソーヤ ゲーム・ブック 修学旅行においで』

本日のゲームブックは『都会のトム&ソーヤ ゲーム・ブック 修学旅行においで』。
主に10代の少年少女に人気の小説シリーズ『都会のトム&ソーヤ』(講談社)のスピンオフ企画として、2012年に発売されたゲームブックです。


〔あらすじ〕
100万部を突破した超人気シリーズ、「都会(まち)のトム&ソーヤ」のスピンオフ企画、「ゲーム・ブック」の誕生です。
「マチトム」シリーズでは、主人公の創也と内人が「究極のゲーム」を作ることを夢見てさまざまな冒険をくりひろげてきましたが、今回は、本そのものを「ゲーム」にしてしまいました!
読者の「きみ」は、創也と内人がいるクラスにやってきた転校生という設定。
今日からはじまる奈良・京都の修学旅行で、きみはその二人と同じ行動班に。
本の中に現れる選択肢を、きみはきみ自身の判断で選び、冒険をすすめていく――。
修学旅行から無事に帰ってこれるかどうかは、きみしだいだ!

とくに難しいルールもなく、小中学生でも手軽に遊べる本です。
なお著者後書きにこんな文章があって嬉しくなりました。

学生時代、ゲームブックが流行しました。『火吹山の魔法使い』とか『ツァラトゥストラの翼』とか――。普通の本とちがい、ゲームブックは読者の選択しだいでストーリーが変化します。
本書で興味を持たれたら、ほかのゲームブックも手にとってみてください。またちがった読書の楽しみがあると思います。

このスピンオフ企画が好調だったのか、ゲームブック第2弾『都会のトム&ソーヤ ゲーム・ブック 「館」からの脱出』が昨年末に発売されています。ほかにも最近は、ポプラ社が『ミラクル・タイム・アドベンチャー』(著・藤浪智之)という児童向けゲームブックシリーズを刊行しています。
おじさん達の懐かしの文化である「ゲームブック」が、新たな世代にもっと浸透していくといいなぁ。


★参考情報
『都会のトム&ソーヤ ゲーム・ブック 修学旅行においで』(講談社
著/はやみね かおる
初版発行/2012年8月
定価  1,050円