ゲームブック 温故屋

水本シズオと申します。「ゲームブック」の話題が中心のブログです。

『魔王の地下要塞』

懐かしのゲームブックのコーナ―。
今日はユニコーンゲームブックの第1弾『魔王の地下要塞』(東京創元社)。

ある日、婚礼を間近にひかえた美しき伯爵令嬢が、何者かに誘拐されてしまった。人の噂ではドラーケンズトゥースの地下要塞に潜む魔王が犯人だという。あなたは魔法を駆使し、7日のうちに姫を要塞から助け出すことができるだろうか?

10種類の魔法、たくさんのアイテム、総項目数500を誇る新シリーズ堂堂の開幕!

本作『魔王の地下要塞』は、マッピングすることでより楽しめる双方向性のゲームブック。魔法もいろいろあり、子供の頃、そこそこ楽しんだ記憶があります。
当時は『ドルアーガの塔』なんかもそうでしたが、マッピングという行為自体、楽しかったですもんね。

さて東京創元社が出版していた翻訳ゲームブックといえば、『ソーサリー』や社会思想社の「ファイティング・ファンタジー(以下、FF)」シリーズを思い浮かべると思いますが、本作は「ユニコーンゲームブック」という異なるシリーズの作品。したがって、ソーサリーやFFとはルールも異なっています。
特徴的なのは、ソーサリーやFFにおける「体力点」がないこと。以下、Wikipediaより抜粋。

能力値に体力が設定されておらず、負傷は戦力または敏捷ポイントを減少させるようになっている。傷を負えば戦闘能力が直接低下していくわけであり、現実味はあるが複雑で上級者向きのシステムである。
(参照:ユニコーンゲームブック第2弾『ファイアーロードの砦』あとがき)

ただこの「ユニコーンゲームブック」シリーズは、結局『魔王の地下要塞』『ファイアーロードの砦』の2作品しか発刊されなかったようです。


★参考情報
『魔王の地下要塞』(東京創元社
著/ポール・ヴァーノン
翻訳/マジカル・ゲーマー
初版発行/1987年4月
アマゾンの中古最低価格 200円(2014年8月3日現在)

※8月3日夜追記
出版社名の間違い等、一部訂正しました。