ゲームブック 温故屋

水本シズオと申します。「ゲームブック」の話題が中心のブログです。

『運命の森』

懐かしのゲームブックのコーナー。
今日はファイティング・ファンタジーシリーズの3作目『運命の森』。


よほどの者でなければ、ダークウッドの森へ潜入しようなどという危険を犯しはしないものだ。しかし、失われた伝説のハンマーを探し出し、ドワーフたちを救わなければならない。君にはその勇気があるか!
(本書あらすじ)

やとわれ剣士が危険な土地を行く、よくあるタイプのゲームブック
ファイティング・ファンタジーシリーズの中では、難易度が低目だと思います。
いきなり腕ずもうを挑んでくる大男や、虚勢を張る偽魔法使いなど、
おもしろいキャラクターが結構いて楽しめます。

さて、ここで訳者(松坂健さん)の書いた「あとがき」を一部抜粋。

このシリーズの第一巻『火吹山の魔法使い』を家にもって帰ったときの、子供の喜びようといったらなかった。さっそく友人連中を呼び集めて、みんなに冒険記録紙を配ってゲームを開始した。戦闘のルールに最初はとまどっていたものの、こういうことについての子供たちののみこの早さはすごいもので、ほどなくかん声がつぎつぎと上って、全員興奮状態になったものである。

いい光景ですね〜。
ただ今の子どもたちがゲームブックを手にしても、ここまで熱狂することはないでしょう。ただ、活字に興味がない子どもが、ゲームブックを機に活字に苦手意識がなくなることはあると思います。私の本格的読書体験も、スタートはゲームブックでした。ですので、学校の図書館など子どもの視線に入るところに、ゲームブックをどんどん置いてもらえたらなぁと思うのであります。


★参考情報
『運命の森』(社会思想社
著/イアン・リビングストン
初版発行/1985年7月
アマゾンの中古最低価格 300円(2013年10月13日現在)