ゲームブック 温故屋

水本シズオと申します。「ゲームブック」の話題が中心のブログです。

『ゲゲゲの鬼太郎』

懐かしのゲームブック、本日は「講談社X文庫」より『ゲームブック ゲゲゲの鬼太郎』。1986年刊ですから、今から33年前の作品ということになりますね。

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〔あらすじ〕
鬼界ヶ島で西洋の妖怪と日本の妖怪が、一大決戦をすることになった。鬼太郎は、どんな手をつかって、敵の妖怪を退治するのだろうか。いま、人気最高の鬼太郎は、名にしおう変わり者。奇想天外な行動で、きみをふりまわすにちがいない。いざ、出発の時だ!!
(本書の内容紹介より)

漫画『ゲゲゲの鬼太郎』の有名なエピソード「妖怪大戦争」が題材。目玉のおやじ、子泣きじじい、砂かけばばあ、ぬりかべ、一反木綿といったいつものメンバーとともに、西洋の妖怪たちと戦うストーリーです。たくさんのキャラクターが出ても、いちいちキャラ説明の必要がないのが、こうした原作付きゲームブックの強みですよね。
管理するステータスも少ないので、気軽に楽しく遊べる作品です。

工夫されていたのは、序盤で仲間にする妖怪をひとり選択できること。
河童・・・水中で活躍
つるべ火・・・火炎攻撃が得意
丸毛・・・偵察要因
とそれぞれに特徴があり、だれを仲間にするかで、その後の展開が変わってきます。
あと、選択がからむ要所要所で、目玉のおやじがアドバイスをくれるのも、原作ファンにとってはうれしいやり取りでした。大事な場面で誤った忠告をすることもありますが、それもらしいと言えば、らしいか。

難点をあげるとすれば、私の持っている初版は、選択肢におけるパラグラフのミスがちょっとあったこと。遊べないことはないですが、中古で買われる方はご注意を。

 

参考情報
ゲームブック ゲゲゲの鬼太郎』(講談社
著/吉岡 平
ゲーム構成/清田充規
原作・絵/水木 しげる
初版発行/1986年5月
アマゾンの中古最低価格 498円(2019年6月28日現在)