ゲームブック 温故屋

水本シズオと申します。「ゲームブック」の話題が中心のブログです。

『七つの大罪』その1

今回のゲームブックは、『七つの大罪 ゲームブック 迷いの森の冒険』。
先月の発売日に購入しました。
原作は、人気少年漫画『七つの大罪』。

それにしても、この時代にゲームブック化しようとは。
講談社の企画通した人、えらい!
漫画の作者・鈴木央さん(1977年生まれ)が、ゲームブック世代だったことも関係あるのでしょうかね。


〔あらすじ〕(amazonの内容紹介より。脱字もそのまま)
キミはこのブリタニア、リオネス王国の辺境に住む冒険者だ。故郷の村と、大切な救うため、この〈迷いの森〉へやってきた。
この森は恐ろしい魔法がかかっており、迷い込んだら最後、永久に彷徨うことになると言われている……。しかし正しき道を見つけて森の奥へ達すれば、あらゆる願いが叶う〈秘宝〉が手に入る、と言われていた。
しかしあの大逆賊〈七つの大罪〉も、この森の〈秘宝〉を狙っているという……。なんとしても彼らより〈秘宝〉を手に入れなければならない! そしてキミがねじくれた樹々のからまる暗く不気味な森に足を踏み入れた時から、冒険は始まった!
原作者鈴木央の描き下ろしイラスト満載! ワクワクする冒険を手に入れよう!!
小説にて完全再現!

サイコロは不要ですが、冒険記録用紙に記入するための筆記具は必要。
ゲームブックとしては、分岐はやや少な目でストーリー重視。地図に描かれた移動先にパラグラフ番号が記されていて(藤浪さんのゲームブックでよくある形式)、しらみつぶしにしていけば、意外とに簡単に「GOOD END」にたどりつけます。ただ、「真なる結末」にたどりつくには、いくつかあるイラストの謎解きを解読しなければなりません。私は2度ほどゲームオーバーになったあと「GOOD END」にたどりつきましたが、7つの「大罪の印」のうち「怠惰の印」を手に入れることができず、「真なる結末」までは行けませんでした。
その後なんとか力技で完全クリアしましたが、結局謎が1つとけないままです。キングの槍の謎……。

さて、この本のメインとなる対象読者は、
・漫画『七つの大罪』のファンだけど、ゲームブック自体は初プレー
という方だと思うのですが、それを考えると、バランス良く作られている印象を受けました。実際にこうした方々が、このゲームブックを遊んでどのような感想をもったか気になるところです。
あと、ところどころに「おお、うまい」と思わせる仕掛けもあるので、コアなゲームブックファンの方もプレーする価値はありです。詳しいネタバレは避けますが、死(ゲームオーバー)が無駄にならないアイディアは「なるほど」とうなりました。

次回にちょっと続きます。

★参考情報
七つの大罪 ゲームブック 迷いの森の冒険』
出版社:講談社
著:藤浪智之
原作・イラスト:鈴木央
初版発行:2015年6月
本体価格:700円(税別)