ゲームブック 温故屋

水本シズオと申します。「ゲームブック」の話題が中心のブログです。

『ドラゴンクエスト』(双葉社版)

久しぶりのゲームブックのコーナー。
今日は前回の文学フリマで、ブースに来てくれた方が差し入れ(?)してくださった『ドラゴンクエスト』、『ドラゴンクエストII(上)』。

1980年代後半、ドラクエゲームブックは2つの版元から出版されていまいた。
ひとつがエニックス、もうひとつがファミコンゲームブックを多数出版していた双葉社です。今回いただいたのは双葉社版。私が少年時代に持っていたドラクエゲームブックは、エニックスのものでしたので、双葉社ドラクエゲームブックは初めて見ました。

おそらく小学生を対象読者としているので、文章のノリが軽い軽い。とくに『ドラゴンクエストII(上)』のほうは過剰なまでにギャグが満載でした。当時の小学生なら大喜びだったと思います。
文章のタッチはこんな感じです。まずは『ドラゴンクエストII(上)』(双葉社)。

後ずさりし、そして逃げ出した。魔物は追ってこなかった。しかし、ぼくにむかってさんざん罵声を浴びせている。
「やーい、弱虫小虫」
「ゴクツブシ」
「お前の母ちゃん、デベソ!」
「くそ〜!」ぼくは泣きながら、西に向かって駆け出した。

次は『ドラゴンクエスト』(双葉社)。

スライムは素早い攻撃をしかけてきた。とっさにかわしたぼくは、背後から逆襲をかける! エイ、剣でひと突き。一撃でスライムは絶命した。剣を引き抜くと、かすかにタマネギのにおいがした。(ヒットポイント・プラス1、30ゴールド得る)

双葉社版のスライムは、タマネギのにおいがするらしいですよ。

過去に書いたドラクエゲームブックエニックス版)の記事は下記にあります。
こちら
こちら


追記(ブログ読者の方から情報いただきました)
昔は本屋のゲームブックコーナーに行くと、「日本初の上下巻」ってドラクエII双葉社)のポスターがよく貼ってありました。

お〜、そういう売り文句だったんですね。
ポスターまで記憶してませんでした。