ゲームブック 温故屋

水本シズオと申します。「ゲームブック」の話題が中心のブログです。

『火竜の秘宝』

ゲームブックの思い出コーナー(番外編)。
今日は『火竜の秘宝』。
といってもこのゲームブックは実際には存在しません。
これは『ドラえもん』に登場した架空のゲームブックなのです。

ドラえもん』第38巻に収録されている「冒険ゲームブック」に、22世紀の秘密道具として「ゲームブック」が登場します。20世紀にほぼ息絶えたと思われたゲームブックですが、22世紀まで生き残ってたんですねー。びっくりですねー。

いわゆるゲームブックの未来版。目測2メートルほどもある大きな本で、最後のページに「秘宝」として何か大事な物を入れておき、プレイヤーは1ページ目から内部の広大なゲームフィールドに入り込み、本を読むのではなく実際に自分の体で冒険を楽しむことができる。
ドラえもんの持っていたものは「火竜の秘宝」というタイトルのロールプレイングゲーム調の「ゲームブック」。スフィンクスと戦ったり、妖精や女神の助けを得ながら、最終ボスである火竜の城を目指すファンタジードラえもん曰く非常に難易度が高く、ヘタをすると本の中で迷ったまま外へ出られなくなるとのこと。原作ではのび太出木杉が、アニメではジャイアンスネ夫も加えて参加した。どんなゲームも簡単過ぎてすぐに飽きるという出木杉は見事にクリアしたが、考え無しに行動したのび太達は序盤で早くも詰んでしまう。出来杉に負けたくなかったのび太は予め持ち込んでいた四次元ポケットからどこでもドアを使用して無理矢理クリアにこぎつけたが、このゲームでは不正は決して許されず、罰として落石の下敷きにされてしまった。
(以上、wikipediaの「ドラえもんの秘密道具」の項より引用)

この話を読んだ小学生当時は感慨も何ももちろんなかったのですが、今読むと、『ドラえもん』の秘密道具として登場するほど「ゲームブック」の認知度は高かったのだなぁとしみじみ思います。
なお、この「冒険ゲームブック」の初出は『小学4年生 7月号』(1985年)らしいです。1985年といえば、まさに日本の「ゲームブック元年」ともいえる年。「ソーサリー」や「ドラゴンファンタジーグレイルクエスト)」の1作目も、1985年7月頃に翻訳出版されています。