ゲームブック 温故屋

水本シズオと申します。「ゲームブック」の話題が中心のブログです。

「第20回文学フリマ東京」を振り返ります

「第20回文学フリマ東京」で「ゲームブック温故屋」のブースに訪れてくださった皆様、改めましてありがとうございました。
多くの方とお話しすることができ、数日たった今でも幸せな気分にひたれています。直接本を売るという機会が少ないので、つい興奮し、変なテンションで購入してくださった方々に話しかけてしまいました。相手をしてくださった皆様、すみません、ありがとうございます。
ブースに訪れてくださった方は、昔ゲームブックをやりこんでいた方から、今回初めてゲームブックに触れる方まで本当に様々でした。
作品のご感想やアドバイスなどありましたら、お寄せいただけるとありがたく存じます。


以下、印象に残ったことをつらつら書いてみます。

・「文学フリマ東京」のカタログ
気になっていた「第一回文学フリマ金沢」のレポートが掲載されていて、たいへんありがたかった。文フリでも委託をおこなうことってあるんですね。地方開催はなかなか足を運ぶことができないので、今後別の地域で開催するときも「委託」ができるようになればいいなあ。
文フリは今年9月に大阪、10月に福岡、11月に東京で開催されるようです。

・「北海道コミティア」がきっかけ
開場してすぐに、以前委託した「北海道コミティア」で「ゲームブック 温故屋」を知ったという方が訪れてくださいました。委託でも、こうしたつながりを感じることができるということに感動。テンションあがりました。ありがとうございました。

・二度訪問
ブースに一度訪れてくださったあと、時間を置いて再度ブースに来てくださり、激励の言葉などをかけてくださる方が数名いらっしゃました。ありがたし。

ゲームブックといえば?
イベントのたび、何人かの方に子どものときに遊んで印象に残っているゲームブックを聞いているのですが、今回は「ドラクエ」のゲームブックをあげる方がもっとも多かった気がします。「ソーサリー」や「ファイティング・ファンタジー」は意外と少なかったですね。

・お隣は「お〜もりのゲームブック」さん
しめしあわせたわけではないですが、今回も同じタイミングでの文フリ出店となりました。文フリ初販売となる『絶海遺跡プラトイム』は約500ページの超大作!
文フリの翌日開催だった「ゲームマーケット」にも出店されるということでした。お疲れ様でした。

・松坂健さん
ファイティング・ファンタジー・シリーズの『運命の森』『死神の首飾り』『サムライの剣』などの翻訳を担当された松坂健さんが、ブースを訪れてくださいました。ゲームブック全盛の時代を知る方のお話をいろいろ伺うことができ感激。「こうしてゲームブックを制作している人たちが今もいるのはうれしいね」ともおっしゃっていただき、また感激。
(※お名前をブログに載せること、ご本人の了承を得ています)


以上、簡単に当日のご報告まで。
イベントにかかわられたすべての皆様に感謝申し上げます。
今後とも「ゲームブック 温故屋」をよろしくお願いいたします。

ゲームブック 温故屋
水本シズオ
ゲームブック温故屋のホームページ
E-mail mizumoto.book★gmail.com (★を@へ直して下さい)

第20回文学フリマ東京、ありがとうございました

第20回文学フリマ東京、終了しました。
今回もとても楽しい時間を過ごさせていただきました。
ゲームブック 温故屋」のブースに訪れてくださった皆様、スタッフの皆様、他サークルの皆様、本当にありがとうございました。
当日の様子などは、また改めてブログに書きたいと思います。
まずは御礼まで。

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以下、今回の文フリ購入本リスト。
自分用の記録もかね、簡単な感想を後日書かせていただくかもです。
※( )内はサークル名。
・『海に降る雪』(チャボ文庫)
・『テーマコレクション 03ファンタジー』(ねこまた会)
・『動く〈〜萬華鏡奇談〜〉』(百福堂)
・『幻想植物ポケット図鑑』(超短編マッチ箱)
・『カエルの超短編集』(超短編マッチ箱)
・『12のはなし』(りとのとり)
・『絶海遺跡プラトイム』(お〜もりのゲームブック
・『箒木 第一回』(松笠書店)
・『突き抜け9』(突き抜け派)
・『お仕事インタビュー(お試し版)』(さつき屋)
・『ペンネの日記』(A4しんちゃん)

第20回文学フリマに参加します

5月4日(月祝)に、「第20回文学フリマ東京」に出展します。

第二十回 文学フリマ東京
開催日  2015年5月4日(月祝)
開催時間 11:00〜17:00
会場  東京流通センター 第二展示場
入場料  無料
ブース番号 アー19(2階、右手壁側の真ん中あたりです)

文学フリマ公式サイト
文学フリマ東京webカタログ

文学フリマでは初販売となる『ゲームブック ある剣士の物語』(500円)ほか、
ゲームブック 覇者の杖』(1000円)、『ゲームブック 山男デン』(1000円)の
既刊2冊も販売いたします。

なお、「覇者の杖」は在庫が残りあとわずかとなっています。
当日、取り置きを希望される方は、事前に連絡をくだされば対応いたします。
お名前(本名でなくても結構です)を明記のうえ、プロフィールに書いていますメールアドレスまでご連絡ください。24時間以内に折り返しのメールをしますので、その時点で予約成立とさせていただきます。取り置きのメールは5月2日(土)夜まで受け付けますが、一定数に達した段階でそれより早く打ち切るかもしれません。ご了承ください。

当日は、1人でぽつねんと座っております。お気軽にブースまで遊びに来て下さい。
またこれまで「覇者の杖」「山男デン」を購入してくださった方で、もし「冒険記録紙」の追加が欲しいという方いらっしゃいましたら、どうぞブースまでいらしてください。無料で差し上げます。

よろしくお願いいたします!

ゲームブック 温故屋
水本シズオ
作品情報はこちらから→ゲームブック温故屋のホームページ

『ゼビウス』その2

今日のゲームブックは、前回に引き続き『ゼビウス』です。

ファミコン版『ゼビウス』で散々な目に合ったため、少年時代にゲームブック版は未プレイ。当時、『ゼビウス』がゲームブックになっていることは知っていましたが、どうしても購入する気にはなれませんでした。大人になってゲームブック熱が再燃してからも見ないようにしていましたが、最近ついに古本で入手。トラウマを克服すべく、約30年ぶりに『ゼビウス』と向き合いました。

〔あらすじ〕
地球を征服し、人類を支配しようとたくらむ、ガンプという名の邪悪なバイオコンピューターがあった。その野望を阻止するため、優れた超能力戦士であるP・Jがゼビウス星に乗り込んだ。あなたはESP(超能力)を駆使してガンプにいどむP・Jとなり、ゼビウス星において冒険をくりひろげなければならない。地球人類の運命はあなたの双肩にかかっているのだ!

正直な感想は、「なんか思ってたのと違う!」。
ファミコン版のように、戦闘機に乗り込んで敵と戦っていくストーリーを想像していたのですが、ゲームブック版は完全なオリジナル・ストーリー。ゼビウス星に乗り込んだ主人公が、超能力を駆使したり剣を振り回したりしながら、冒険を繰り広げます、徒歩で。ゼビウス要素、ないじゃん。まさか砂漠をさまよって衰弱死するとは思わなんだ。
(決して、つまらないというわけではありません。念のため)

なおシステムとしては、同じ場所に何度も行き来できる「双方向性」のゲームブックマッピング好きの方には楽しめると思います。
通常1ターンで終了する簡単な戦闘システムは(私は結構好きですが)、ファイティング・ファンタジーに慣れ親しんだ歴戦の冒険者には物足りないかもしれません。

まだあまりやりこんでないので、そのうちまた感想書くかも。

★参考情報
ゼビウス』(東京創元社
著/ナムコ、古川尚美
初版発行/1985年12月
アマゾンの中古最低価格 889円(2015年4月27日現在)

『ゼビウス』その1

懐かしのゲームブック、今日は『ゼビウス』です。

ゼビウス』は1982年に登場し、人気を博したアーケードゲーム。翌84年にはファミコンにも移植され大ヒット、ファミコン本体の売り上げUPに多大な貢献をしたと言われています。ゲームブック世代のみなさんには、思い入れのある方も多いはずです。
そうした人気の後押しもあってか、シューティングというゲームブック化は難しいジャンルにもかかわらず、1985年に発売元であるナムコの制作でゲームブック版『ゼビウス』が発売となりました。

私が初めてファミコンの『ゼビウス』に触れたのは、小学3年生くらいだったと記憶しています。友達の家で5人くらいが集まって遊んでいた際、「ゼビウス大会」をやる流れに。ルールは1人1機。その1機で、どこまで進めるかというものです。私以外のみんなはとてもうまく、1人10分くらいは平気でプレイしていました。
さてさて、1時間近く待ってついに私の出番です。しかし悲しいかな、ただ1人『ゼビウス』どころかファミコンも持っていなかった私は、開始10秒もしないうちに敵機に当たり終了。また1時間ほど順番を待つことに。しかし2度目の挑戦も、同じく10秒程度で敵機と衝突。いたたまれない気持ちになったものです。
家に帰ってから「ファミコン欲しいよー」と母親のヒザで号泣。母親のヒザで泣いた記憶は、人生でこの一度だけ。ああ『ゼビウス』、なんて罪作りなゲームなんだ。。。

悲しい思い出を語っていたら、ゲームブックの話までいかず。
次回に書きますんで。

5月・6月の参加イベント

ゲームブック 温故屋」の5月・6月の参加イベントです。
新潟、大分、北海道のイベントはすべて委託参加です。

★東京
第二十回 文学フリマ東京
開催日  2015年5月4日(月祝)
開催時間 11:00〜17:00
会場  東京流通センター 第二展示場
入場料  無料
文学フリマ公式サイト

・ブース番号 アー19(2階)
・既刊全種を持っていく予定です。

★新潟
新潟コミティア43
開催日  2015年6月7日(日)
開催時間 11:00〜15:00
会場  新潟プラザビル2F(旧大和新潟店)
カタログ代 400円
新潟コミティア公式サイト

・既刊2種を委託予定。
(『ゲームブック 山男デン』『ゲームブック ある剣士の物語』)

★大分
zine展inBeppu2
開催日  2015年6月13日(土)・14日(日)
開催時間 11:00〜18:00
会場  旧ムラヤ青果店大分県別府市元町3−3)
入場料  無料
zine展inBeppu公式サイト

・既刊2種を委託予定。
(『ゲームブック 山男デン』『ゲームブック ある剣士の物語』)

★北海道
北海道COMITIA
開催日  2015年6月28日(日)
開催時間 11:00〜15:00
会場  ホテルさっぽろ芸文館(旧北海道厚生年金会館
カタログ代 500円
北海道コミティア公式サイト

・既刊2種を委託予定。
(『ゲームブック 山男デン』『ゲームブック ある剣士の物語』)


よろしくお願いいたします。

ゲームブック 温故屋
水本シズオ
作品情報はこちらから→ゲームブック温故屋のホームページ

『大真珠の探索』

本日のゲームブックは、『大真珠の探索』。
2012年発行の同人ゲームブックです。
ページ数452、項目数600の大作。
作者は「お〜もり」さん。


〔あらすじ〕
交易都市ルフトポートは近頃、町の南にある島に流れ着いたたくさんの宝箱の話題で持ちきりだ。この地方の古いおとぎ話で語られる、目も眩むほどの大きな真珠が眠っている魔法の国「プラトイム」からの漂着物だという。
そんな賑わう港町を訪れたあなたは、ある漁師にプラトイム探索への同行を持ちかけられる。彼が先祖から受け継ぐ不思議な水晶盤が、この宝箱騒ぎから淡く光を放っていた。
さあ伝説の大真珠を探し出そう。まさかこのチャンスを見逃すまい!?

主人公は、数々の修羅場をくぐってきた歴戦の冒険者。仲間の船乗りたちとともに、いくつかの小島をめぐりながら手がかりを集め、魔の外洋のどこかにあるという幻の国「プラトイム」を目指します。
とはいえ、冒険には危険がつきもの。怪物、魔物、海賊、軍隊らが主人公たちの行く手を阻みます。また、船旅ですから、つねに自然の脅威にもさらされています。プラトイムまでの道のりは険しく、初めての冒険で目的地までたどり着くのはほぼ不可能でしょう。しかし何度かプレイすれば、必ずプラトイムへの道は開けるはずです。

本書の最大の特徴は、プラトイムまでの羅針盤的役割を担う「水晶盤」の存在でしょう。私は最初に何度かプレイした際、この水晶盤の使い方がよくわからなかったのですが、理解してしまうと、実際に冒険しているような感覚に襲われ興奮しました。
イベントも豊富で楽しく、ルートも多岐にわたっています。ストーリーもしっかりしていて、冒険小説としての読み応えもあり。あとはやっぱり、ゲームブックゲームブックファンに対する「愛」が感じられるのがいいですわね。
プロアマ問わず、ゲームブック制作者は今もわずかながら存在していますが、私が少年時代に楽しんだ東京創元社の「スーパーアドベンチャーゲーム」の遺伝子を現在までもっとも色濃く引き継いでいる制作者は、お〜もりさんのような気がします。もちろんその上に、独自のアイディアやポリシーを盛り込んでいるのは言うまでもなく。


★参考情報
『大真珠の探索』
著/お〜もり
※詳細は、お〜もりさんのホームページをご確認ください。
お〜もりさんのホームページ