ゲームブック 温故屋

水本シズオと申します。「ゲームブック」の話題が中心のブログです。

『展覧会の絵』(iGameBook版)

iGameBookの『展覧会の絵』(著・森山安雄)を購入しました。
価格は450円。
この作品は1987年に東京創元社から発売され、その後絶版となっていましたが、
2002年に創土社から復刊しています。
今回私が購入した電子書籍版は、昨年、iGameBookからリリースされたものです。

展覧会の絵』は、数あるゲームブックの中でも特に大好きな作品です。
以前書いた記事はこちら。
過去記事/ゲームブックの思い出『展覧会の絵』(前編)

気づいたとき、あなたは琴を片手に旅する吟遊詩人となっていた。それ以前の記憶はまったくない。いったいここはおこなのか?あなたはここで何をしようとしているのか?その答えを見つけ出すのは、あなた自身の仕事である。襲いくる危険を避けつつ、いろいろな人と出会って情報を集め、真相に近づいていく。さて、あなたの正体はいったい何?
東京創元社版・裏表紙あらすじ)

内容自体は、挿絵が違った以外、私が愛読していた東京創元社版と大きな違いはありませんでした。電子書籍の形態で読んでも、やはり名作は名作ですね。
とくに感動したのが音楽。この作品の主要テーマとなっている、ムソグルスキー作曲の「展覧会の絵」がとても効果的に使われました。思えば25年前、レコードで「展覧会の絵」をかけながら、このゲームブックを遊んだものです。
今回電子書籍版をプレイしてみて、音楽や視覚的なエフェクト、ステータスの自動記録など、紙にはない魅力をいろいろ感じることができました。
iGameBookにしろ、創土社にしろ、21世紀になってもゲームブック文化を継承し続けてくれる存在は、有難いかぎりです。