ゲームブック 温故屋

水本シズオと申します。「ゲームブック」の話題が中心のブログです。

『俺が主人公じゃなかった頃の話をする Part3』

本日の本は『俺が主人公じゃなかった頃の話をするPart3』(2014年2月刊)。
いわゆるライトノベルです。
サブタイトルは「なぜか選択肢がでている件」。
サブタイトルでピンときたかもしれませんが、そう、本書は
いわゆるゲームブック形式の小説になっています。
気になったので購入してみました。


〔あらすじ〕
俺は三柴直道。断じて主人公ではない。たとえありすが、スズが、麻乃が、人魚が、俺のことを特別な存在で、世界で一番大切だと言ったとしても。“俺”は、物語の主人公では絶対にないのだ。
全ての真相を語ると証言した少女、ユエは俺達の前から消えてしまった―。戻るはずの平穏な日々…のはずが、朝目覚めてみると俺の頭上には『選択肢』が追加されていた。あれだ、ゲームとかの途中で画面に出てくるやつ、分岐点のアレ。わけわからん。さて、誰ルートを選ぶのが正解だ!?そして俺達は『日常系』の向こう側へ―。超・日常系学園ファンタジー第三弾!

上記アマゾンにあったあらすじじゃ、よくわかんないですかね。
簡単に説明すると、かわいいけどちょっと変わった女の子たちと、
平凡な男子高校生の主人公が、きゃっきゃうふふするお話です。
こんなんで、だいたいあってると思います。

本書は「俺が主人公じゃなかった頃の話をする」シリーズの第3弾。
このシリーズは2014年7月4日現在、Part4まででていますが、
今回紹介するPart3だけ、ゲームブックになっています。
といっても、選択肢は少な目。
最初に、今日いっしょに過ごす相手を4人の女の子から選び、
その後はエンディングまで、選択肢の出てくる場面は3〜4回程度です。

さてさて、ネットで本書のレビューをいくつか見たのですが、
もっとも多かった感想を集約すると、次のようなものになりました。
「内容はおもしろい。でも、読むのが面倒だ」
Part3を買う読者ともなると、シリーズのファンがほとんどのはず。
しかし、買って読んでみたら面倒な分岐小説で、困惑したというところでしょう。
ゲームブックに慣れ親しんでいる人ならともかく、そうでない人にとっては、
これも当然の反応なのかもしれません。
ただ、選択肢を選ばず、前から順に読み進めた人が多かったのは少しびっくり。
著者さんのあとがきに書いてありましたが、担当編集者さんも選択肢を選ばず、
普通に前から読んだそうですよ……。


★参考情報
『俺が主人公じゃなかった頃の話をする part3』
出版社:KADOKAWA/メディアファクトリー
著:二階堂紘嗣
イラスト:館川まこ
初版発行:2014年2月
本体価格:580円(税別)