ゲームブック 温故屋

水本シズオと申します。「ゲームブック」の話題が中心のブログです。

『ゲームブック 迷宮審判』

最近、Androidゲームブック・アプリ『迷宮審判』(著・Clark & Company)をプレイしています。
S・ジャクソン作品を思わせる本格ゲームブックで、雰囲気あるイラストや効果音もグッド!
体力点や持ち物などは自動で管理してくれるので、作品に集中できるほか、プレイヤーを楽しませようとする開発者さんの工夫も随所に見られます。

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[導入]
君は痛む頭を抱えながら、暗がりで目を覚ます。
ジメジメした湿気と血の匂い。やがて、暗闇に目が慣れると共に、少しずつ記憶も甦ってくる。
なんという不運だろう。
旅人として「魔法の都トラス」を訪れた君は、到着早々、へまをして街の警備兵に逮捕されてしまったのだ。金持ちの財布をすろうとしたとか、酒場の飲み代を踏み倒したとか。あるいは、人ごみに押されて貴族の隊列を乱したとか、路上の喧嘩に巻き込まれたとか、君自身の責によらない些細な罪だったかもしれないが、今となってはそんなことは問題ではない。
余所者である君はろくな審理を受けることもなく、トラス市政府独特の犯罪者の処分方法として悪名高い、この「審判の迷宮」に放り込まれてしまったというわけだ。この街へ来る前に耳にした噂を思い出す。
都市国家トラスの地中に拡がる、この驚異の地下迷宮はどのように作られたのか。いつ、だれが、何のために?
そんなことは知る由もないが、一つだけ確かなのは、ここから脱出した人間が皆無ではないということだ。

 ゲームブックファンだけでなく、ゲームブック初心者の方にも自信を持っておススメできる作品です!