ゲームブック 温故屋

水本シズオと申します。「ゲームブック」の話題が中心のブログです。

『Lifeline...』

最近人気のゲームブック風アプリゲーム『Lifeline...』をプレイしてみました(有料)。
海外で誕生したゲームですが、日本語版にも対応しています(Androidは現在日本語訳未対応)。

物語は、主人公(女性)であるプレイヤーが、ある惑星に墜落した宇宙船の乗組員(男子学生)より、メッセージを受け取るところから始まります。パニックにおちいっている乗組員を落ち着かせ、救出すべくナビゲートするのがプレイヤーの役目です。
ゲーム内にイラストはいっさい出てきません。乗組員からのメッセージがたんたんと表示されるのみ。時々2つの選択肢が出てくるので、プレイヤーはそのどちらかを選びます。たとえば、こんな風に。

学生ハンドブックには墜落したときの仕方なんて書いてなかったよ。
・わかったわ。落ち着いて。
・もっと気楽に行きましょうよ。

僕は…もう無理かもしれない。みんな死んでしまったんだ。乗組員全員が…僕は…
・残念だったわね…
・前に進むしかないわ。

食べ物は手に入れたことだし、これから研究室の様子を見に行くか、それとも今晩寝る場所について考えるか。どう思う?
・研究室へ行ってみたら?
・寝る場所について考えたら?

本作の特徴は、ふつうのゲームブックのようにプレイヤーの都合で読み進めることができない点にあります。乗組員からの通信が一気にくることもあれば、次の通信まで数十分、もしくは数時間待たねばならない場合もあるというわけ。このシステムが、実際に乗組員と連絡を取り合っているような臨場感をもたらしてくれます。
ただ、本筋はほぼ一本道で、どちらの選択肢を選んでも、乗組員のメッセージが少し変わるだけでストーリーが変わらない箇所も多いです。そのためゲームとしては物足りないと感じる方もいるかもしれませんが、どきどきはらはらのSF小説という点ではものすごく楽しめました。お試しあれ。

こちらのブログの方が、詳しい紹介をなされています。
惑星からの脱出!トークゲームアプリ【LIFELLINE...】の感想・レビュー/iPhoneシミュレーションアプリハック