ゲームブック 温故屋

水本シズオと申します。「ゲームブック」の話題が中心のブログです。

『雪の魔女の洞窟』

懐かしのゲームブックのコーナ―。
本日はファイティング・ファンタジーシリーズの9作目、
『雪の魔女の洞窟』です。

〔あらすじ〕
氷指山脈の〈水晶の洞窟〉の奥でアランシアの恐るべき雪の魔女がこの世に新たな氷河期をもたらし、みずから世界を支配すべく魔力を駆使しはじめた。
君はなにも知らなかったが、君が探していた凶暴な怪物の爪にかかった猟師が死にぎわに君に重要な任務を託す。
だが時間は残り少ない。期待に応えるならすぐに出かけねばならない。

ネタバレしちゃうと、ボスの「雪の魔女」とは物語中盤で対決することになります。
物語の後半は、「雪の魔女」にかけられた呪いをとくため、「癒し手」と呼ばれる人物を探しに行くというもの。
後述するように、ストーリーはFFファンにはたまらないものとなっていますが、リビングストン作品だけあってゲームバランスが悪い難易度は高めだと思います。敵が強い。


ファイティング・ファンタジーシリーズの多くの作品は、「アランシア」と呼ばれる大陸が舞台。
『雪の魔女の洞窟』は他作品で出てきた地名や人物名がちらほら出てくるので、アランシア世界のつながりを強く感じることができます。
たとえば
・最後に登る山が、『火吹山の魔法使い』の舞台「火吹山」
・終盤で出会うトロールの「大足」は、『運命の森』の冒頭で死ぬ「ビッグレッグ」
・『盗賊都市』の「魔術師ニコデマス」も名前だけ登場
など。
FFファンにはたまらない作品と言えるでしょう。

関係ないですが、なぜ今回『雪の魔女の洞窟』を取り上げたかというと、
アナと雪の女王』が流行ってるとのニュースを見て思い出したから。
でもこうしてタイトル並べると、別に似てませんでしたね。


★参考情報
『雪の魔女の洞窟』(社会思想社
著/I・リビングストン
初版発行/1986年4月
アマゾンの中古最低価格 750円(2014年5月28日現在)