ゲームブック 温故屋

水本シズオと申します。「ゲームブック」の話題が中心のブログです。

『ファミリースタジアム』その2

今回の記事も、前回に引き続き「ファミスタ」です。
このゲームブックには、数名の助っ人選手が登場します。

【助っ人リスト】
・ポーナー(1億)・押合(9000万)・パース(9000万)・江戸川(8000万)
・久藤(7000万)・ブルマ(5000万)・清馬(5000万)・中股(3500万)
・御屋敷(3500万)・良彦(3000万)・金守(3000万)・高菜(3000万)

ゲームブック世代の野球好きの方なら、モデルが誰だかすぐわかると思います。
もう懐かしくて涙が出てきますね。
資金4億円をつかって彼らを雇うのですが、だれを雇うかによって、そしてどの場面で起用するかによって、試合の展開は大きく変わっていきます。
私は序盤のチャンスで、しつこくアピールしてくる「中股」を代打で起用。
しかし、

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うぉっと、すごい声援であります。中股です、4番ぱつくの代打で超人気もの中股が登場いたしました。打席から、なんとバットをレフトスタンドへ向けます。これは、ベーブルースばりの一発予告宣言だぁ!! 観客総立ち。しかし、らいあんはこのポーズに怒っております。グラブをバシッと叩いて、さあ注目の投球は……なんとスピードガン表示170キロ! たて続け、168キロ、170キロだ!! 中股きりきりまい、三球三振であります。スタンドからは空き缶罵声が雨あられ……あーあ、3アウトっ。

あーあ……。
次の回のチャンスでは「押合」に代打を頼んだのですが、おっかあからの電話で手が離せないと、代打を拒否されてしまいました。
なにそれ。

「お調子者」の中股(モデルは現DeNAの中畑監督)、「恐妻家」の押合(モデルは落合前中日監督)といった具合に、助っ人選手たちはその人物の特徴をよくとらえた描かれ方がされています。ただ、このゲームブックが出版されたのは1988年のことなので、清馬(モデルは現評論家の清原選手)は今のイメージとはまったく違う、「軽薄な」キャラクターとして描かれていました。
それはそれでおもしろかったんですけどね。


 

★参考情報
プロ野球ファミリースタジアムナムコスターズの挑戦』
(双葉文庫ファミコン冒険ゲームブックシリーズ)
著/井上尚美、立花 統治 編/レッカ社 (文庫 - 1988/2)
アマゾンの中古最低価格 480円(2012年4月12日現在)