ゲームブック 温故屋

水本シズオと申します。「ゲームブック」の話題が中心のブログです。

『バルサスの要塞』その2

今回も前回に引き続き、『バルサスの要塞』です。
ネタバレありですので、ご注意を。

本作を語るのに、ボスでありながらネタキャラと化しているバルサスを外すわけにはいきません。
バルサスは恐ろしい魔法をたくさん扱う魔法使いですが、見た目は筋肉ムキムキの戦士といった風貌。主人公が剣で挑むと、偃月刀を抜き、喜び勇んで剣術勝負にのってきます。そこは魔法を使ってこいよ。
また、主人公があるアイテムを取り出すと、そのアイテムが自分に有利に働くのがわかっていながら、主人公を油断させるため悲鳴をあげる小細工を見せてきます。とても大ボスとは思えない小者っぷり。

さて、世界征服をたくらむバルサスは、要塞の一番上、日当たりバツグンの部屋で主人公を待ちうけています。
ところがこのバルサス、弱点は太陽の光。
最後の戦いで主人公が部屋のカーテンをはぐと、あっけなく死んでしまいます。
もぐってろよ、地下に……。


なお、『バルサスの要塞』は2005年に扶桑社より復刊されていますが、こちらも絶版になっているようです(私は扶桑社版、未読です)。訳者が同じだから、そんなに変化はないのでしょうかね。


★参考情報
バルサスの要塞』(社会思想社
著/スティーブ・ジャクソン
訳/浅羽莢子
初版発行/1985年4月
アマゾンの中古最低価格 547円(2014年10月31日現在)

バルサスの要塞』(扶桑社)
著/スティーブ・ジャクソン
訳/浅羽莢子
初版発行/2005年6月
アマゾンの中古最低価格 733円(2014年10月31日現在)